2018年4月11日水曜日

実は遅い?USB3.0対応メモリーのベンチマーク結果レポート

USB3.0を搭載したUSBフラッシュメモリーが普及して久しいです。
接続規格であるUSB3.0自体は最高5Gbpsという速度を誇り、登場当初は非常に期待が寄せられた規格です。しかし、実際には接続するデバイスによって速度が大きく変わる事はあまり意識されません。
今回は、USB3.0対応のフラッシュメモリーの実際の速度がどれくらいなのか、CrystalDiskMark 6を使用して計測した結果をご紹介します。

今回使用したのは、アイ・オー・データ機器の「YUM-8G/KA」というモデルです。測定はマザーボード背面のUSB3.0ポートに接続して行いました。
測定環境は、Intel Core i3-3220、Intel H77チップセット、DDR3-1600 4GBx2、Windows 7 Home Premium 64bitです。
CrystalDiskMark 6の設定としては、測定5回、インターバル5秒、テストサイズ1GiBに設定しています。


結果としてはこのようになりました。
読み書きともに、USB3.0の帯域をフルに使用出来ていないことが明らかです。また、読み取り速度では、シーケンシャル・ランダムともにある程度の速度を維持できていますが、書き込み速度は遅いことがわかります。シーケンシャルアクセスはまずまずの速度といえますが、ランダムアクセスに至ってはHDDに対してのアドバンテージすらない速度まで低下してしまいます。

このように、USBメモリーには「速い」というイメージを持たれがちですが、実際にはそうとは限らない事が分かりました。

ちなみに、USBポートをUSB3.0からUSB2.0に変えてベンチマークを実施してみました。ポート以外の条件は先ほどと同じです。


結果はご覧のとおりです。USB3.0でベンチマークした時とほぼ同じ速度になっていることが分かります。
この結果から、このUSBメモリーの場合はUSB3.0対応ポートを使う意味がほとんどないことが判明しました。(※USBメモリーの機種によって結果が変わりますので一概には言えません)

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