2020年3月25日水曜日

docomoが5Gをはじめるらしいので

一昨年くらいからずっと5Gを試したくて試したくて。高校の時から「5Gの端末が出たら人柱になるんだ」なんて言いながらずーっと待ってました。
いよいよなんですね...!

5Gの概要などはドコモ5Gホワイトペーパーを見て頂いたりすると分かりやすいのかなと思います。
「ミリ波帯を使った今までとは根本から違う通信方式」と思っている方も多いかもしれませんが、そうではなく、今までの4Gまでの技術を長期的に成長させつつ、新しい無線アクセス技術としてミリ波帯など非常に高い周波数帯も取り入れるという構造になっています。5Gの土台はあくまでも4Gであって、全くの無から5Gが生えてくるというのは違います。
そして、5Gでは端末や基地局を増強して一人あたりの通信速度を増大させることだけではなく、より多くのユーザーが同時に快適に通信を行えるという「大容量化」も重要な目標になっています。そのためにはバックボーンの整備や更新もしていかないと5Gの恩恵はなかなか得られないのかなあと思ってます。

5Gのサービスインが秒読みに入るいま、全国で5Gの基地局整備がどんどん進んでいます。基地局は意外な場所に整備されていることも多く、例えば博多駅博多口では地下通路の入り口の建物に基地局が取り付けられています。
こういうのとか...

こういう感じのものが至る所で見れます。
5Gの28GHz帯のアンテナはお弁当箱のような形状で非常に目立つため、探しやすいと思います。
福岡では、博多駅博多口のほかに、福岡市役所や大名小跡のFukuoka Growth Nextなどでドコモの5G基地局が整備されているようです。市役所にあるのは知っていましたがGrowth Nextに整備されているのは初耳ですので、今度撮影してこようと思います。

5Gの当面の課題は通信エリアです。今まで以上に高い周波数帯を使うため、直進性の高さや到達距離の短さなどに阻まれてエリア整備が難しくなるでしょう。
閑散としたエリアでは今までのように700MHz~2GHzといった低めの周波数帯を主に活用し、比較的人の集まる場所でサブ6と呼ばれる比較的高い周波数帯を使い、非常に多くの人が滞留する場所や通信量が膨大な場所において28GHz帯を整備するなど、バンドの使い分けが今まで以上に進むのではないかなと予測しています。
航空祭や屋外フェスといった、大勢の人が一堂に集まる催事なんかで、移動基地局車を持ってきてサブ6や28GHz帯を開放したりできたら良さそうだな、とも思ったり。
いずれにせよ、地方でも5Gの恩恵が受けられるまでどれくらいの期間が掛かるのかが気がかりですね。

思えば、日本でLTEのサービスが始まった当初もエリアが相当狭かったと記憶しています。docomoでは2010年終わりごろから始まったサービスですが、10年が経過した今では全国をほぼ網羅しており、LTEと入れ替わる形で3Gのサービスが終わりを迎え始めようとしています。LTEの導入によって、それまで低速だった屋外でのデータ通信が十分高速かつ実用的なものになり、ブラウジングやSNSのみならず動画のストリーミング再生すらスムーズにこなせるようになりました。まだまだ目新しい存在だったスマートフォンも、LTEに支えられてその地位を確固たるものにし、普及が加速していきました。

そして、今から5年後、10年後を考えたときに、5Gがどれくらい全国に浸透しているのか。LTEが携帯電話のあり方を変えたように、5Gがスマートフォンのあり方をどのように変えていくのか。これからが楽しみです。


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