箱から出して本体を触ってみて、まず感じたのはズッシリとした重さです。このカメラは非常に軽量に設計されていますが、同時にプロでも使えるほどの性能と操作性、機能性が確保されています。そのせいもあってかなりの重量があります。
本体の重量は765g。これに普段使いのEF28-105mm F3.5-4.5 USMを付けると1,140gとなり、1kgを超えます。
普段はノートパソコンなどを入れたリュックを持ち歩いていたりするので、それに加えてこのカメラを肩から下げるのはかなりしんどいです。肩があっという間に凝ってしまいます。
そこで右手でカメラのグリップ部分をもってぶら下げるようにして持つことが多いですが、そうすると手がかなり痛くなってしまいます。
現状、カメラの重量に慣れることが第一のハードルです。
F4.0, 1/250, ISO100 |
まずファインダーがとても明るくて見やすいです。ファインダーのスクリーンに映る景色もそうなのですが、ファインダーの下部に表示されるシャッター値や絞り値なども明るく自然で見やすい表示です。
このカメラはファインダー下部の情報表示が白色になっています。これが案外見やすいんですよね。
そしてスクリーンの下部を見ていただくと分かりますが、電池残量や撮影モード、AFモード、ドライブモードなど様々な情報を表示できます。説明のために一部を除いてすべて点灯させていますが、必要のない情報は隠すこともできます。ゴチャゴチャしたファインダーが嫌いであれば、こういった情報を一切出さないことも可能です。
本音を言えば、電池残量くらいは一番下の表示部に常時出しておいてほしかったですね。
ファインダーに関して少し問題があるとすれば、四隅のケラレです。とはいってもこれはフルサイズ一眼レフでは非常によくあることですが、アイポイントがやや短すぎるのか、どうしても四隅までしっかり見ることが難しいです。わたしが眼鏡をかけていることも影響しているのかもしれません。一眼レフはファインダーが命ですから、ケラレてしまうのは少しイライラ要素になってしまいます。
それから、6D Mark IIが不評を買った最大の原因がAFフレームの狭さ。ですが、私が使った限りではそれほど問題ありませんでした。静止した被写体を撮影する際はフォーカスロックを使えばいい話ですし、動体を追いかける際もそれほど困らないのかなという感じがあります。あくまでも、日常のスナップ撮影における話ではありますが...。
狭いAFフレームで一番困るシーンを挙げるならばおそらく野鳥撮影など「俊敏かつ小さい被写体を撮影する」シーンだと思います。そういった被写体を撮影する場合は、EOS 7D Mark IIやEOS-1D X Mark IIといったカメラが現実的な選択肢に入ってくると思います。
操作系はまあまあ優秀です。見やすい肩液晶と、分かりやすく整然と並べられた各種ボタン類。
ただ、ファインダーをのぞきながら設定を変更したいときはこのボタン類が曲者でもあります。グリップを握ったままだと指が届かない...!
それから、実際使ってみるとホワイトバランスの設定を非常に頻繁に変更することに気づきます。5D Mark IVのようにホワイトバランスを肩液晶に表示してくれたり、ボタン一発で変更できるのがとても羨ましく思えてきたりします。
なお、こういった操作系統に関してはある程度自分好みに変更することも可能です。
F8.0, 1/100, ISO2000 |
F4.5, 1/80, ISO5000 |
F6.3, 1/500, ISO40000 |
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